Let's Split(レツプリ)を作った
前置き
だいぶ前ですがこんな記事を書いたと思います。
だいぶ適当に書いてしまった記事なんですがGoogleで「ErgoDox 自作」とかで調べるとなんかすごい上位に来てしまっててとても申し訳ない気分になっています。(結局作ろうと思って作っていない)
自作キーボード欲はずっと前からあったのですが結局作っていなかった中、Let's Splitと言う自作キーボードを知り、今回作るに至ったわけです。
Let's Splitのパーツを揃える
Q.Let's Splitってなに
A.簡単に言うとReddit(海外の掲示板)で生まれた分割タイプの40%キーボード*1のこと
日本ではレツプリなんて呼び方がされており、Twitterで#レツプリと検索するといろんな方のツイートを見ることができます
パーツを揃える
パーツ |
個数 |
価格 |
購入先 |
PCB(基板) |
1組 |
$8.99 |
MEHKEE |
3.5mm4極ジャック |
1個 |
$2.99 |
|
ProMicros |
2個 |
¥829 |
Aliexpress |
スイッチ |
48個 |
¥2499 |
|
キーキャップ |
1組 |
¥3000〜 |
- |
1N4148 ダイオード |
48個 |
¥100 |
|
アクリル板 |
1枚 |
¥1770 |
|
10mm M3スペーサー |
8個 |
¥388 |
西川電子部品 |
6mm M3ネジ |
16個 |
||
TRRSケーブル(L字15cn) |
1本 |
¥230 |
- MEHKEEの送料 $8.5
- FabCafeでのアクリル板のレーザーカットの加工費1600円(20分)
- 色々細かいもの(はんだ関係とか細かくて書くのが面倒)
合計で1万円程度かかりました
キーキャップは個人の好みや価格帯の幅があるのでちゃんとした記載していませんが最低でも3000円以上はかかるはずです。
MEHKEEはPCB,ジャック,スイッチ50個の注文で送料含め34.11ドルでした
スイッチをこれ以上増やすと送料がもう少し上がってたのでこの組み合わせがベストだと思います。
これ以外のパーツは秋葉原に行けばだいたい揃うので便利
注文を入れた当日(7月29日)にニューヨークからUSPS発送されて自宅のポストに投函されていたのが8月5日でしたので丁度1週間かかったことになりました。なお、USPSの追跡ページを見ると荷物はまだアメリカにいることになっています...。
ケースを作る
Let's Splitのケースはアクリル板を切り出してから作る場合、積層型とサンドイッチ型があり、今回は少しでも小型にしたかったのでサンドイッチ型を選びました。
しかし、公式のガイドにあったsvgファイルのGithubページが404だったので少し困ったのですが探したらQMK Firmwareのページにsvgファイルがありました
Laser-cuttable files > Top and bottom plate(lets_split_laser.svg)
このファイルをIllustratorでいじってカッティング用のファイルを作りました
(予定より1つサイズの大きいアクリル板を買って余分にパーツを切り出した)
東京でレーザーカッターのみを安価で使えるところは自分の調べた限りですと以下の2つがあります。
渋谷 FabCafe 800円/10分
※予約なしのドロップインの使用できる時間が決まっているので注意
西八王子 和RK 1000円/10分
※日曜月曜定休日
原宿 coromoza 500円/5分
※完全予約制?
これ以外の場所は会員制で入会金数千円かかったりしたので1回限りしか使わない場合でしたら一番安い渋谷のFacCafeで加工してもらうのがいいと思います。
Fabcafeでは担当のスタッフの方にaiファイルが入ったUSBとアクリル板を渡せば全部やってもらえるのでかなり楽でした
組み立てる
組み立ての順番としては
- PCBにダイオードをはんだ付けする
- ProMicroのピン、ジャックをはんだ付けをする
- ケースにスイッチをはめ込む
- スイッチをはんだ付けする
- ProMicroをはんだ付けする
- キーマップを作成する
- ProMicroにキーマップを書き込む
そんなに写真を取ってなかったけれど以下組み立て風景の写真をいくつか
ダイオードの足を前もって折りつつはんだ付け作業
はんだ付け完了
片方がほとんど完成した状態でテンション上がっていたらアクリル板のフィルムを剥がし忘れているのに気づき、頑張って剥がそうと思ったけれど結局全部のキースイッチのはんだを剥がした図(ハンダ吸い取り線が写ってますがほとんど吸い取り器でとりました)
ファームウエアを焼く
かなり長くなってしまうのと、ちゃんとした説明ができないので以下の詳しい記事を参考に進めてください。
キーマップの書き方(C言語)をほとんど理解できてない状態でキーマップをいじったのですがカンマ(,)が1つ抜けてるのに気づくまで数時間かかったのでかなしい。
注意点としては上の記事では2回リセットを押すと書いてありましたが自分のものは1回で大丈夫でした。(コピー品の中華製は1回が多いらしい)
.hexファイルの生成とrev2flipharfの作業が不要
のコマンドで両方のレツプリに書き込んであげれば大丈夫です。かなり楽。
完成してHHKBとサイズ比べ
HHKB自体も小さい部類に入るキーボードだけれどもそれよりも小さいレツプリはかなりかわいいです。
キーキャップは色々迷って決められず部屋に転がっていた中華軸キーボードのキーキャップをはめて使ってますがなんかしっくりきてしまったのでしばらくこれで使おうと思います。
感想
- クセが強くて完全になれないとちょいちょいストレス溜まる
- 高さがそこそこあるのでパームレストが必要(デスクからキーキャップの高さまでだいたい4cmぐらい)
- 自分でキーマップいじれるのは"ガジェットをいじっている"感があってとても楽しい
- せめてあと1列ほしい
これからHHKBとレツプリを併用しながら使う日々が始まりそうです。
参考
https://github.com/nicinabox/lets-split-guide/blob/master/assembly.md
→公式の製作ガイド。英語のドキュメントだけれどかなり詳しく書いてあるので作るなら必ず見るべき。
http://riv-mk.hateblo.jp/entry/2017/03/05/164425
→これ見てレツプリを作ろうと思いました。解説も多く公式のと合わせて見ておくといいかもしれません。
*1:テンキーまで付いたキーボードが100%でそれと比較して40%の大きさしかない